公開二日目の5日にレイトショーで観てきた。
ちなみに筆者は過去の007シリーズはカジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールに加え、ゴールデンアイ、ダイ・アナザー・デイぐらいしか観ていないので、コアなファンというわけではない。
小中学生の頃はアホほどニンテンドー64のゴールデンアイをやっていたが・・・。
周りにあまり観そうな人間がいなかったのと、好きな作品は集中して観たいのでレイトショーで。
レイトだと安いだけでなく他の観客も少ないし、ゆったりとした気分で落ち着いて観れるから好きだ。
同じ理由でスターウォーズも一人レイトショーの予定。
とりあえず007知らない人が観ても面白いよ
監督は前作スカイフォールに続いてサム・メンデス。
オープニングテーマは今年2月のグラミー受賞も記憶に新しいサム・スミス。
作品ごとに注目を集めるヒロイン、いわゆる「ボンドガール」に選ばれたのはレア・セドゥという女優。
この人がまた美人。日本人好みな外人の顔だと思う。
前作スカイフォールの直接の続編で、著作権問題で色々と揉めていた敵組織の名称「スペクター」の権利関係がクリアされたようで「ダイヤモンドは永遠に」以来の登場、というかタイトルにまで抜擢されている。
一応予備知識はこの程度だったのだが、普通に単独の作品としても十分楽しめる作品。
もちろんあらかじめ「スカイフォール」を観ておくことは強くお勧めするし、余裕があれば「カジノ・ロワイヤル」と「慰めの報酬」も観ておくとより良い。
ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの集大成
というのも、前述の通り今作は「スカイフォール」の続編ではあるのだが、そのさらに前の2作、つまりダニエル・クレイグの007シリーズ全ての作品と関わりがある。
オープニングテーマに合わせてこれまでの3作の悪役が登場するのだ。
また今作のヒロインであるマドレーヌ・スワンは「カジノ・ロワイヤル」から「慰めの報酬」に登場する悪役ミスター・ホワイトの娘なのである。
その上でストーリーは「スカイフォール」の続きであり、まさにダニエル・ボンドの総決算の様相。
ボンドカーなどQの発明品は健在
前作に続いて今作もQの発明した装備は登場。
ボンドカーはアストンマーチンDB10。
元は009のために開発された物をボンドが勝手に持ち出したという設定なので、009でないと使えない装備が多いが・・・。
あとはオメガのシーマスター型の時限爆弾と、いたってシンプル。
装備ではないが、今作でもボンドはトム・フォードのスーツとサングラスでキメている。
MI6存続の危機
今作では情報の発達によりそもそもスパイが必要なのか?という前提でストーリーが進行し、MI6はMI5に吸収、00部門は解散の危機に陥るので、基本的にボンドはMI6の後ろ盾を失い、単独で行動することになる。
そんな中で前作から引き続いて登場するミス・マネーペニー、Q、そして新しいM(前作のマロリー)と密かに協力しつつ真相に迫っていくストーリーは必見。
殺しのライセンスは殺さないライセンスでもある
物語ラストでは今回の黒幕オーベルハウザーをロンドンのウェストミンスター橋で追い詰めるボンドだが、そこで彼は突きつけた銃から弾丸を抜いて投げ捨て、そのままマドレーヌと共に去る。
殺しのライセンスを与えられているにも関わらず、最後に敵を始末せずに法に委ねるという選択をし、愛した女性と去るというのは007シリーズとして新鮮。
またボンドはこの件を最後にMI6を引退したことが示唆されている。
これは完全な憶測だが、今作でダニエル・クレイグのボンドは見納めになるような気がした。
シリーズ最高傑作と言っても過言ではない
今作はそういう意味でシリーズ最高傑作の称号を与えても良いと思う。
前作スカイフォールもボンドの過去に触れ、Mが死亡するというかなり大きなターニングポイント的作品だったが、今作はそれを踏まえた上で、比較的不評であった「カジノ・ロワイヤル」と「慰めの報酬」までをも巻き込んでまとめ上げてしまったからすごい。
というわけで007を知っている人も知らない人も、年末に観ておくべき映画の一つです。
早くスターウォーズが観たいなあ・・・。
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