2015年1月9日金曜日

DJ集中講義 第2回

前回の講義ではDJの概要に触れ、最後にDJは大きく分けてアナログ、CDJ、PCDJの3種類があることを解説した。

今回はこの中でもアナログDJについてもう少し解説すると共に、初心者からガッツリやりたい方までオススメの機材等も紹介していこうと思う。




まずアナログとCDJに共通している機材構成について。

第一回で解説したようにDJとは曲を次々と繋いでいくのが仕事。
となると、曲を再生するプレイヤー(ターンテーブルやCDJ)が最低でも2台必要になる。
そしてそれらの曲をスムーズに混ぜて切り替えるための機材、ミキサーが必要になる。
そして、次に掛ける曲を準備するためにはフロアで鳴っているスピーカーとは別に、自分だけが音を聞く必要がある。
そこで必要なのがヘッドホンだ。

以上がDJの基本セットである。

PCDJでも共通する部分はあるので、PCDJ派の方も是非覚えておいて欲しい。
また、自宅でプレイするのであればスピーカーやアンプが必要になる。
自宅程度であれば外部入力のあるミニコンポ等でも代用可能。

外側2台がCDJ、その内側がターンテーブル、中央がミキサー



それでは機材選びのポイントについて解説していこう。
極論を言えば「好きな物でいい」のであるが、DJ機器にはデファクトスタンダード(業界標準機)が存在する。
初心者のうちは気付かないかもしれないが、DJをするにあたってボタンやツマミのタッチ、ターンテーブルを触った感触など、フィジカル的要素がかなり重要なポイントとなる。
機材やメーカーによってこれが変わってくるので、どこのクラブにも置いてある標準機で練習できることは大きな強みであり、逆にそうでないと大きな不安を抱えることになる。
特に現場でのプレイを目指す人は、是非業界標準機を選んでもらいたい。

「初心者だし高いお金を払うのはちょっと・・・」と思うかもしれないが、安い中途半端な機材を買っても慣れてきた頃に色々と不満が出てくるものである。
そしてすぐに買い換えるぐらいなら、最初から良い物を選ぶべきである。
これは筆者の実体験に基づいている。


では、アナログターンテーブルの業界標準機を見ていこう。

第一回でも少し触れたが、アナログターンテーブルはTechnicsのSL-1200シリーズである。
MK6まで多くのバリエーションがあるが、主にDJ用途で使われ、市場にもよく出回っているのはMK3D、MK5、MK5G、MK6である。
今はどれも中古でしか入手が難しく、特にMK3Dはかなり古いモデルであるためコンディションに注意を払う必要がある。
タンテならSL-1200シリーズの上記モデルを選べばまず間違いない。
また、昨年DJ業界のトップメーカーPioneerから発売されたターンテーブルPLX-1000も有力な候補だ。
SL-1200に慣れ親しんできたベテランでも、スムーズに移行できるように考えられたデザインや機能を備えている。
新品にこだわるなら他に選択肢はないだろう。




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