さて、ここまでアナログ→CDJと解説してきたが、PCDJに進む前に今回はミキサーについて解説しようと思う。
過去の記事はこちら・・・DJ集中講義アーカイブ
第1回で解説したように、ミキサーは複数台のタンテやCDJからの音源をまとめ、ミックスしたり切り替えたりする機材だ。
またタンテ等から入ってきた音源がミキサーに入力され、今度はミキサーの出力端子からアンプやスピーカーに流れて音が鳴る仕組みになっている。
画像はPioneerのDJM-900nexus。
ミキサーの入力系統のことをチャンネルと呼び、基本的にDJミキサーは2〜4チャンネルの物が多い。
DJM-900は4チャンネルである。
簡単に言えば、チャンネルの数だけタンテやCDJを繋ぐことができるということ。
しかし、厳密に言えばそうではない。
というのも、ミキサーの入力にはPHONOとLINEという種類がある。
アナログタンテはPHONO入力に、CDJはLINE入力に繋がないといけない。
一般的なDJミキサーはこの二つが簡単に切り替えられるのだが、DJM-900の場合LINEは4つのチャンネル全てに存在するが、PHONOは1,4chにしかないため、必然的にタンテは1と4にしか繋げられないということ。
PHONO/LINEを間違って接続すると正しく音が鳴らないだけでなく、ミキサーやスピーカーなどの故障に繋がるので気をつけよう。
では、ここからはミキサーの選び方について。
現在ミキサーにおいてもほぼPioneer DJMシリーズの独壇場である。
ということは、DJMシリーズを買えば間違いはない。
現在クラブでのスタンダードとなっているPioneerのDJM-900nexusとDJM-900srt。
両方とも基本的には同じ物だが、PCDJを扱う際に必要な機能面で違いがある。
詳しくはPCDJの解説時に触れたいと思う。
CDJやアナログしか使わないのであれば、全く気にする必要のない部分だ。
こちらはPioneerの最高級機DJM-2000nexus。
中央のタッチパネルでより高度なエフェクト操作などが可能。
しかしDJM-900がPioneerの伝統的ミキサーのディティールを踏襲しているため、プロの現場でもDJM-900の方がシェアは大きい。
DJM-850とDJM-750。
それぞれDJM-900の廉価モデルである。
基本的なデザインは同じだが、内臓エフェクターの種類などに違いがある。
DJM-900の代わりにこれらが置いてあるクラブも少なくない。
これらはホームDJ向けのDJM-400とDJM-350。
2chのモデルである。
400はPioneerミキサーの代名詞でもあるビートエフェクト(簡単に曲のテンポと連動したエフェクトがかけられる機能)を搭載した、フラグシップ機をそのまま縮小したようなモデル。
350はビートエフェクトはないものの、ツマミ一つでかけられるエフェクトを4種搭載。
またUSBメモリを挿すことで、簡単にUSBメモリにプレイを録音することができる。
以上Pioneer製ミキサーをザッと紹介したが、大きな違いと言えばチャンネル数とエフェクター関係ぐらいだと気付いた人もいるだろう。
実際、ミキサーは音質云々を考えなければ差がつくのはこの辺だけなのである。
エフェクターに関しては、使わない人は全く使わなかったりもする。
よってミキサーを選ぶ際は、CDJほどPioneerにこだわる必要はないと筆者は思っている。
というわけで、他に選択肢としてどのようなものがあるか、またの機会に紹介しようというところで第4回は終了とする。
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