2018年6月14日木曜日

転職と田舎について


20代も残り一年少々で終わりを迎えようとしている今年、転職をした。

この歳で今更地元を出る事になったが、九州の田舎から関東への転職だ。

理由としては以下。





・前職の収入が低すぎた

当然都会に比べて田舎は賃金が低い。

その中でも以前勤めていた会社は驚くほど給料が安く、大卒初任給でも高卒か?と思うほど低かった。

週5フルタイムでバイトしたほうがマシレベル。



・その収入に対して責任が重すぎる

具体的な企業名は出さないが、仕事内容としては金融・保険業。

そういった他人の財産を扱う仕事で神経を使うにも関わらず、先に述べたような給料の低さじゃやってられない。

職員による横領の不祥事が絶えないのも納得。

またこの手の業界にはありがちだが、ノルマが厳しい。

厳しいのは良いとしても、営業職でもロクなインセンティブもなく、誰のために数字取っているのかわからない。





このように主たる理由は金銭的な部分なのだが、20代のうちになんとか現状を打破しないと結婚はおろか、自分の生活すらままならないという危機感が強くあったからだ。

正社員なのにワープア。





関東に出た理由と田舎の現状



別に関東でなくても良かったのだが、まず地元には大した企業の求人がなかった。

地元では名の知れた企業でも給料は当然全国的に見て低いし、実態は絵に描いたようなブラック企業ばかりなので、そんなところで消耗するなら勤怠管理はしっかりされていた前職の方がマシ。

また地元は正直もう経済がロクに回っていないためどの企業も金がなくて疲弊していて、それなりのお金を積んで新規に採用しようという意欲もない。

方や首都圏では「売り手市場」などと言われていれば、そちらに流れるのは当然である。

また将来の自分の子供の事を考えたとき、今より状況が好転している可能性の低い田舎で学校に通わせ、そして就職を迎えた子供はどういう選択をするだろうか。

当然外に出たいと考えるだろう。

しかしいくら情報技術が発達しても、物理的な距離による首都圏在住者とのハンデは埋められない。

それが分かっていて自分と同じ苦労を子供にまで強いるのは酷というものだ。



転職を考えている人や就活中の学生など、地方に住む多くの若者は似たような事を考えているだろう。

このような状況の中で地方の議員や自治体の職員の方々は「若者の地元離れ」を防ぐことをもっと真剣に考えなければ、数十年後には限られた大都市圏にのみ人口が集中し、地方には仕事や人生に関して意識の低い人と年寄りしか残らなくなって街は破綻してしまうだろう。





転職のタイミングは



一般に、「嫌な仕事でも3年は続けてみろ」と言われる。

そう言われるがまま3年間はとりあえず我慢しようと思っている新社会人諸氏は多いことだろう。

しかし転職サイトを開いてみると「第二新卒は新卒から3年以内の人」と書いてある。

つまり、嫌な仕事を3年我慢している間に中途採用を考えている企業はあなたを第二新卒とは見做さなくなる。

つまり、今の仕事に不満や疑問があって転職を考えている人は可能な限り早めに動いた方がいい。

とは言えこの春就職した人が今すぐ転職しますと言っても、それは単なる我儘か社会不適合者と捉えられることが多いだろう。

そういう意味でのタイミングは重要であるが、結局は如何に相手の採用担当者を納得させる退職と転職の理由を答えられるかに掛かっているため、そこに絶対的な自信があるのならさほど現職の経験年数は問われないと感じる。





と、この辺で。

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