2018年6月14日木曜日

OFF-WHITEのコンバースが税関で滅却された件について


Twitterで興味深い記事が回ってきた。

海外からオフホワイトコラボのコンバースを輸入したら、輸入禁止品目のため税関で滅却され、購入金額は戻らず滅却費用まで負担させられたという話だ。




別にこの件で伊藤忠が利権を貪ってるとか言うつもりはないし、そういう話ではないが、伊藤忠にはもう少しやり方を考えてもらいたい。



歴史ある伝統的ブランドのファンは、ブランド本国の生産だったり規格などの価値に重きを置く。

すると相対的に日本独自の企画品などとは溝が生まれるわけだが、ことコンバースに関しては日本国内でのライセンスを伊藤忠が握っている関係で、US規格品を日本で入手することは容易ではない。



近年人気の例としてはスケボー仕様ラインのCONSが挙げられる。

アメリカを中心とした海外ではコンバースはナイキの子会社であるため、このCONSは見た目はコンバースでありながら、ナイキのインソールを搭載している。

そういった他にはない魅力もあって日本のスニーカーフリークにも人気なのだが、上記のライセンス問題で日本での入手は容易ではないし、見つけても本国の倍近い値段が付いている。

恐らくこの人気を受けてか今年日本でもコンバースSBというスケボー仕様ラインが展開されるらしいが、当然ナイキのインソールは搭載されない。

別にナイキのインソールだけがCONSの魅力ではないが、日本で似たような物を展開しても所詮は真似事の下位互換にすぎない。

一方でコンバースアディクトや日本製にこだわったオールスターJなど、十分世界に訴求し得る魅力を持った日本企画製品もある。

これらを世界に向けて発信しつつ、CONSのような海外の人気ラインは取り入れていくというようなバランスの取れた事はできないものか。





と、この辺で。

転職と田舎について


20代も残り一年少々で終わりを迎えようとしている今年、転職をした。

この歳で今更地元を出る事になったが、九州の田舎から関東への転職だ。

理由としては以下。





・前職の収入が低すぎた

当然都会に比べて田舎は賃金が低い。

その中でも以前勤めていた会社は驚くほど給料が安く、大卒初任給でも高卒か?と思うほど低かった。

週5フルタイムでバイトしたほうがマシレベル。



・その収入に対して責任が重すぎる

具体的な企業名は出さないが、仕事内容としては金融・保険業。

そういった他人の財産を扱う仕事で神経を使うにも関わらず、先に述べたような給料の低さじゃやってられない。

職員による横領の不祥事が絶えないのも納得。

またこの手の業界にはありがちだが、ノルマが厳しい。

厳しいのは良いとしても、営業職でもロクなインセンティブもなく、誰のために数字取っているのかわからない。





このように主たる理由は金銭的な部分なのだが、20代のうちになんとか現状を打破しないと結婚はおろか、自分の生活すらままならないという危機感が強くあったからだ。

正社員なのにワープア。





関東に出た理由と田舎の現状



別に関東でなくても良かったのだが、まず地元には大した企業の求人がなかった。

地元では名の知れた企業でも給料は当然全国的に見て低いし、実態は絵に描いたようなブラック企業ばかりなので、そんなところで消耗するなら勤怠管理はしっかりされていた前職の方がマシ。

また地元は正直もう経済がロクに回っていないためどの企業も金がなくて疲弊していて、それなりのお金を積んで新規に採用しようという意欲もない。

方や首都圏では「売り手市場」などと言われていれば、そちらに流れるのは当然である。

また将来の自分の子供の事を考えたとき、今より状況が好転している可能性の低い田舎で学校に通わせ、そして就職を迎えた子供はどういう選択をするだろうか。

当然外に出たいと考えるだろう。

しかしいくら情報技術が発達しても、物理的な距離による首都圏在住者とのハンデは埋められない。

それが分かっていて自分と同じ苦労を子供にまで強いるのは酷というものだ。



転職を考えている人や就活中の学生など、地方に住む多くの若者は似たような事を考えているだろう。

このような状況の中で地方の議員や自治体の職員の方々は「若者の地元離れ」を防ぐことをもっと真剣に考えなければ、数十年後には限られた大都市圏にのみ人口が集中し、地方には仕事や人生に関して意識の低い人と年寄りしか残らなくなって街は破綻してしまうだろう。





転職のタイミングは



一般に、「嫌な仕事でも3年は続けてみろ」と言われる。

そう言われるがまま3年間はとりあえず我慢しようと思っている新社会人諸氏は多いことだろう。

しかし転職サイトを開いてみると「第二新卒は新卒から3年以内の人」と書いてある。

つまり、嫌な仕事を3年我慢している間に中途採用を考えている企業はあなたを第二新卒とは見做さなくなる。

つまり、今の仕事に不満や疑問があって転職を考えている人は可能な限り早めに動いた方がいい。

とは言えこの春就職した人が今すぐ転職しますと言っても、それは単なる我儘か社会不適合者と捉えられることが多いだろう。

そういう意味でのタイミングは重要であるが、結局は如何に相手の採用担当者を納得させる退職と転職の理由を答えられるかに掛かっているため、そこに絶対的な自信があるのならさほど現職の経験年数は問われないと感じる。





と、この辺で。

2017年12月3日日曜日

JAPANラーメン道の男前ラーメン

鹿児島市唐湊にあるJAPANラーメン道は、かつて支那そばやの佐野実氏の下で修行した店主が開いたラーメン店。

JR郡元駅近くにある鹿児島大学の学生寮にほど近い場所にある。


こちらが看板メニューの男前ラーメン。

豚骨醤油のスープに中太ストレート麺、茹でキャベツにチャーシューとまさにオーソドックスな鹿児島ラーメンを地で行く一杯。

しかしスープは魚介のダシも効いており、全く臭みのない豚骨、鹿児島の食卓に欠かせないカネヨ醤油とベストマッチしている。

うまく現代風にアップデートされた鹿児島ラーメンの新定番といったところで、思無邪に対してこちらは地元の方にオススメしたいお店。


薩摩思無邪の薩摩と博多

薩摩思無邪(さつましむじゃ)は今鹿児島で最も注目すべきラーメン屋であろう。

かつて全国的に注目を集めた福岡発のラーメン店一風堂から独立した店主がオープンした店で、現在鹿児島市内に3店舗を構える。

定番で展開されているラーメンは薩摩と博多の2種類で、その他に期間限定、店舗限定のメニューが随時展開される。

その名の通り薩摩は鹿児島ラーメン、博多は博多ラーメンの特徴を持ち、博多はまさに一風堂イズムを受け継いだ一杯となっていて福岡出身者にもウケが良い。
しかし僕はこの店では薩摩推し。



こちらが薩摩。
博多は博多ラーメンらしい細麺なのに対し、こちらは中太麺。
またオーソドックスな鹿児島ラーメンに多い醤油豚骨に仕上がっている。
博多ラーメン的な豚骨に鹿児島の甘口な醤油が合わさり深みのある味わい。



こちらは博多で、クリーミーな豚骨に細麺。
一風堂の味にかなり近い。
トッピングは同じだが、味は全然違うので食べ比べも面白い。

ちなみに替え玉は違う麺もえらべるので、2杯目は最初と違う麺でいただくのも良い。


もし県外からの観光客に美味しいラーメン店を勧めるなら、まず最初にここを推す。

2017年3月6日月曜日

EDM映画「We Are Your Friends」の感想

2016年に日本でも公開されて、その手の人たちの間では色んな意味で微妙に話題になっていた、EDM DJとしての成功を夢見る若者の青春映画We Are Your Friends(邦題:ウィー・アー・ユア・フレンズ)がレンタルされていたので観てみた。



ポスターやトレーラーの時点で色々と突っ込みどころ満載だし正直全く期待しておらずネタとして観てみただけだが、予想通り面白くない作品。
それらしい青春映画っぽい事柄を詰め込んだ挙句、結局何が言いたいの?という感じ。



DJとしての成功を夢見るコールが、ある日サブフロアのDJとして出演したイベントでゲストを務めていた有名DJのジェームズ・リードとたまたま仲良くなり、自宅のパーティーに招かれたりスタジオで共に曲作りをして、Pioneer DJの主催するサマーフェスへ出演するという話。


その中に友情話やら恋愛話やら詰め込まれているわけだが、かなりどうでもいいし感情移入ができない。


まず友情話。
地元の悪友みたいな4人組でクラブイベントの集客で稼いだり、ドラッグの密売で稼いだり、詐欺まがいの不動産屋で働いて稼いだりするのだが、ロクな事してないし「それで?」という感想しかない。

途中仲間の一人がドラッグのやりすぎで死ぬのだが、自業自得。
悲しいとか感動とかいう感情は一切湧いてこない。ご愁傷様。

エンディングではそれぞれ頑張ってるよって姿が映し出されますが、結局クラブのチケット捌きと詐欺不動産屋かよ…っていう。笑えない。




続いて恋愛話。
コールがDJしていたクラブにいた女性に一目惚れするが、実はこの女性はゲストDJのリードのマネージャー(兼ほとんど彼女)。
リードの自宅に出入りする度に顔を合わせるので、無理だと思っていながらも恋愛感情は強まるばかり。

リードに作曲のアドバイスを受けたり、自宅の高級な機材とスタジオを使わせてもらったりした挙句、結局寝取ります。
それを知らずにリードはサマーフェスへの出演を決めてくれたり、ボロいPCを使っていたコールを見かねて新しいMacBookをプレゼントしてくれたりします。

その後当然バレてリードはブチ切れ。
コールはトイレでボコボコにされます。フェスの出演もおじゃん。

しかし友人の死などもあり、心を入れ替えて?謝罪するとあっさり和解。
フェスも出れます。やったね。



って感じのストーリーです。
どこの中学生が考えたんだか。



音楽的な面では、オープニングではJustice VS SimianのWe Are Your Friendsが流れます。
エレクトロの名曲をよくもこんな映画に使ってくれたもんだ。
あとはEDMのそこそこ有名な曲がちょくちょく流れます。

コールが最初にリードに聴かせたデモは割とアッパーなEDMだったんですが、スクリレックスやら何やらのパクリの塊だとダメ出しされます。

そして最終的に完成させた新曲はテクノっぽい感じ。
いや、良い曲なんですよ。
でもこれってEDMがテーマの作品じゃないの?
広義にはテクノもEDMと呼べなくはないけど。


ラストのサマーフェスでは、DJ機材を横目にこの曲をライブパフォーマンスします。
DJじゃないんかい。

まさかのEDMでもDJでもなくなるという大どんでん返しが待ってました。
しかもライブ中MacBookは真っ暗です。
電源入れ忘れかな?



という感じになかなか突っ込みどころのある映画でした。

途中Dillon FrancisとAlessoとNicky Romeroがカメオ出演しています。
正月の夜中にテレビでやってたら暇つぶしに観ても良いかもねって感じです。

2016年8月3日水曜日

【ネタバレ注意】シン・ゴジラを観てきたので感想

7/29に公開となった映画シン・ゴジラ。
12年ぶりの国産ゴジラかつ初のフルCG、総勢300人超のキャスト、総監督がエヴァンゲリオンの庵野秀明という話題性には事欠かない作品である。
あ、庵野監督はジブリの「風立ちぬ」の主人公の声優を務めたことでも有名ですねw


また総監督の庵野氏以外にも同じくエヴァにTV版から関わっている盟友、樋口真嗣が特技監督、音楽は鷺巣詩郎という「なにそれ?エヴァ新劇場版の続編ですか?」と言わんばかりのスタッフで作られた作品。
樋口真嗣と言えば平成ガメラ三部作や、最近では実写版進撃の巨人の監督を務めたことでも知られる。
ちなみにエヴァの主人公、碇シンジの名前は樋口氏から取られたという話も有名だ。


またタイトルの「シン・ゴジラ」もエヴァ新劇場版の次回作の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」と共通している点でもファンの間で物議を醸した。


そんな作品をエヴァファンが見逃すことが出来るはずもなく、初日にレイトショーで鑑賞してきた。




率直な感想は、面白い。
Fun的な面白さではなく、Interesting、知的な面白さだ。


公開前に番宣でバラエティ番組に出まくっていた主演の長谷川博巳氏の言う通り、実際の政治家の話し方をリアルに再現したという早口でのセリフの応酬。
その情報量の多さに圧倒される。


また、地名や自衛隊の兵器の名前その他の情報がエヴァでおなじみの「あの明朝体フォント」で逐一解説される。


他にもゴジラを自衛隊が迎撃するシーンは完全にエヴァ第壱話の第3使徒を国連軍が迎撃するシーンのオマージュと言えるし、よくエヴァで作戦会議の時などに流れるBGM(デンッデンッデンッデンッデンデンっていうアレ)のアレンジバージョンが流れたり、極め付けは通常兵器では歯が立たないゴジラに対して主人公が発案した作戦名が「ヤシオリ作戦」だったりと、エヴァファンへのサービスが凄まじい。
このヤシオリ作戦、血液凝固剤を積んだトレーラーを大量に連結してポンプ車でゴジラの口に流し込むという物だが、この連結状況をモニターしている画面が完全にヤシマ作戦のそれだったりもして、さながら実写版エヴァといった様相。


かと思えばゴジラ進撃時には昭和〜平成VSシリーズまでの有名なBGMが流れたりして、ここで「そうか、これはゴジラだった」と思い出させてくれる。


また、未知の巨大生物が日本に上陸した時の政府やマスコミ、国民の反応が震災や原発事故の時を想起させ、「本当にゴジラがやって来たらこうなるんだろうな」という妙なリアルさを感じ、恐怖感すらおぼえる。


普通の映画やドラマでは主演を張るような役者がすぐ死んだり、ちょい役として出演しているという無駄な豪華さも凄い。


肝心のゴジラの描写だが、初上陸時には四速歩行の両生類のような形態で進撃とともに急速な進化を経て最終的にゴジラの姿になる。

また熱線を吐く時は下顎が縦に割れるというかなりグロテスクな姿になり、口だけでなく背中や尻尾の先からも熱線を出すという歴代最強なのではないかという見た目も実力も恐ろしい存在になっている。
敵となる怪獣がいない初代を強く意識したということで、他作品のようなヒーロー然とした印象は一切なく、まさに恐怖の象徴といった感じだ。


常に体から放射能を撒き散らしていたり、尻尾の先には苦しむ人間の骨のような物が大量に付いているなど、原発や原爆を暗に示しているような部分も多く、また国連が核ミサイルによって倒そうとするが、それに敢然と立ち向かう日本人という構図の作品である。


総合した感想は「面白い」に行き着くのだが、観ている間はエヴァなのかゴジラなのか人間ドキュメンタリーなのかと言った感じで何とも言えない気分になる。


エヴァが今のように日本のアニメ界で一般人に対しても確固たる地位と知名度を獲得しているからこそ可能な過剰とも言えるオマージュはファンとしては嬉しいのだが、果たしてゴジラという作品でここまでやる必要はあるのか、純粋にゴジラシリーズのファンはどう思うのだろう?という疑問も感じるのは事実。


ヱヴァQで完全に鬱モードに入った監督が逆に人間賛歌的な作品に仕上げてきたところは驚きだったし、少しコアな面はあるものの予備知識のない人が見ても面白いと思えるような映画ではある。
エヴァの製作に割って入ったのも納得できるクオリティだったことは間違いない。


恐らくエヴァの制作費稼ぎという面もあったと思われるし、ファンとしては近いうちにエヴァの完結を望んでいる。










2016年5月4日水曜日

ありそうでなかったユニクロアンドルメールのスリッポンをレビュー

遅れて発売のスリッポン


ユニクロとルメールのコラボラインであるUNIQLO and LEMARIEのトリを飾るのは、4月末に発売されたスリッポンだ。

かつてユニクロアンダーカバーでもスニーカーがあったが、それに続く形のシューズでのコラボ。
そのレビューをしようと思う。




ただのスリッポンじゃない!ありそうでなかった形


当初は私も「ただのスリッポンならいらないな」と思って全く気にも掛けていなかったのだが、いざ発売されてよくよく見てみると、ありそうでなかった革靴ライクなシルエットに一気に惹かれてしまった。




全体的に細身でスッキリしたシェイプに、程よいスクエアトゥという革靴ライクなシルエットで、アッパーもソールも同色でミニマルな印象。

よくあるスリッポンほどカジュアル感はないが、キャンバス素材とスニーカーソールによって革靴やレザースリッポンよりは気張らない感じという微妙すぎるポジション(褒め言葉)を見事に突いて来た。

もちろんもっとカジュアル感を出したければVANSのスリッポンでも履けばいいし、もっとドレス感を出したければレザースリッポンやローファーを履けばいい。
その中間の気分という物凄くニッチな
部分にスポットを当てたアイテムってなかなかないと思い、即購入。

ユニクロシューズなのに一丁前に箱も付いてます。




着脱可能なカップインソール搭載



2990円という価格ながら、ここまでやるかと話題のカップインソール。

履いてみれば現行コンバースのオールスターみたいな感じで、そんなにクッション性高くはないです。
でも着脱可能なのでメンテナンス性も高いし別の物に交換もできる。
まあ履き心地求めるならスニーカー履きましょうね。




アウトソールはこんな感じ。
濡れたマンホールとか滑りそう。



白はどうなの?

この商品白もあるんですが、そっちは正直微妙。
黒は前述の通りカジュアルとドレスの中間のニッチな気分を満たしてくれるんですが、白だとどうしてもカジュアルに寄りすぎてしまうのでバランスが悪い。

また白は綺麗な真っ白だからこそ魅力的に見えるのであって、汚れやすいキャンバス素材の靴なので細心の注意を払って履かないといけないのでストレスになりそう。
オールスターみたいなスニーカーなら多少の汚れも味だと言えるけど、この靴が汚れてたら目も当てられないと思います。
個人的意見ですが、これの白買うならスタンスミスでも履いた方が断然良い。



まとめ

黒はサイズがあったらとりあえず買っとけ。
白は汚さない自信があって、代替スニーカーもすでに持ってるならアリかも。
そうでなければパス。




最後に履いてみた写真。
これからの季節は足首見せが鉄板でしょう。
普通のソックス履く時はロールアップしなくても見えるので、ソックス選びも抜かりなく。