2017年12月3日日曜日

JAPANラーメン道の男前ラーメン

鹿児島市唐湊にあるJAPANラーメン道は、かつて支那そばやの佐野実氏の下で修行した店主が開いたラーメン店。

JR郡元駅近くにある鹿児島大学の学生寮にほど近い場所にある。


こちらが看板メニューの男前ラーメン。

豚骨醤油のスープに中太ストレート麺、茹でキャベツにチャーシューとまさにオーソドックスな鹿児島ラーメンを地で行く一杯。

しかしスープは魚介のダシも効いており、全く臭みのない豚骨、鹿児島の食卓に欠かせないカネヨ醤油とベストマッチしている。

うまく現代風にアップデートされた鹿児島ラーメンの新定番といったところで、思無邪に対してこちらは地元の方にオススメしたいお店。


薩摩思無邪の薩摩と博多

薩摩思無邪(さつましむじゃ)は今鹿児島で最も注目すべきラーメン屋であろう。

かつて全国的に注目を集めた福岡発のラーメン店一風堂から独立した店主がオープンした店で、現在鹿児島市内に3店舗を構える。

定番で展開されているラーメンは薩摩と博多の2種類で、その他に期間限定、店舗限定のメニューが随時展開される。

その名の通り薩摩は鹿児島ラーメン、博多は博多ラーメンの特徴を持ち、博多はまさに一風堂イズムを受け継いだ一杯となっていて福岡出身者にもウケが良い。
しかし僕はこの店では薩摩推し。



こちらが薩摩。
博多は博多ラーメンらしい細麺なのに対し、こちらは中太麺。
またオーソドックスな鹿児島ラーメンに多い醤油豚骨に仕上がっている。
博多ラーメン的な豚骨に鹿児島の甘口な醤油が合わさり深みのある味わい。



こちらは博多で、クリーミーな豚骨に細麺。
一風堂の味にかなり近い。
トッピングは同じだが、味は全然違うので食べ比べも面白い。

ちなみに替え玉は違う麺もえらべるので、2杯目は最初と違う麺でいただくのも良い。


もし県外からの観光客に美味しいラーメン店を勧めるなら、まず最初にここを推す。

2017年3月6日月曜日

EDM映画「We Are Your Friends」の感想

2016年に日本でも公開されて、その手の人たちの間では色んな意味で微妙に話題になっていた、EDM DJとしての成功を夢見る若者の青春映画We Are Your Friends(邦題:ウィー・アー・ユア・フレンズ)がレンタルされていたので観てみた。



ポスターやトレーラーの時点で色々と突っ込みどころ満載だし正直全く期待しておらずネタとして観てみただけだが、予想通り面白くない作品。
それらしい青春映画っぽい事柄を詰め込んだ挙句、結局何が言いたいの?という感じ。



DJとしての成功を夢見るコールが、ある日サブフロアのDJとして出演したイベントでゲストを務めていた有名DJのジェームズ・リードとたまたま仲良くなり、自宅のパーティーに招かれたりスタジオで共に曲作りをして、Pioneer DJの主催するサマーフェスへ出演するという話。


その中に友情話やら恋愛話やら詰め込まれているわけだが、かなりどうでもいいし感情移入ができない。


まず友情話。
地元の悪友みたいな4人組でクラブイベントの集客で稼いだり、ドラッグの密売で稼いだり、詐欺まがいの不動産屋で働いて稼いだりするのだが、ロクな事してないし「それで?」という感想しかない。

途中仲間の一人がドラッグのやりすぎで死ぬのだが、自業自得。
悲しいとか感動とかいう感情は一切湧いてこない。ご愁傷様。

エンディングではそれぞれ頑張ってるよって姿が映し出されますが、結局クラブのチケット捌きと詐欺不動産屋かよ…っていう。笑えない。




続いて恋愛話。
コールがDJしていたクラブにいた女性に一目惚れするが、実はこの女性はゲストDJのリードのマネージャー(兼ほとんど彼女)。
リードの自宅に出入りする度に顔を合わせるので、無理だと思っていながらも恋愛感情は強まるばかり。

リードに作曲のアドバイスを受けたり、自宅の高級な機材とスタジオを使わせてもらったりした挙句、結局寝取ります。
それを知らずにリードはサマーフェスへの出演を決めてくれたり、ボロいPCを使っていたコールを見かねて新しいMacBookをプレゼントしてくれたりします。

その後当然バレてリードはブチ切れ。
コールはトイレでボコボコにされます。フェスの出演もおじゃん。

しかし友人の死などもあり、心を入れ替えて?謝罪するとあっさり和解。
フェスも出れます。やったね。



って感じのストーリーです。
どこの中学生が考えたんだか。



音楽的な面では、オープニングではJustice VS SimianのWe Are Your Friendsが流れます。
エレクトロの名曲をよくもこんな映画に使ってくれたもんだ。
あとはEDMのそこそこ有名な曲がちょくちょく流れます。

コールが最初にリードに聴かせたデモは割とアッパーなEDMだったんですが、スクリレックスやら何やらのパクリの塊だとダメ出しされます。

そして最終的に完成させた新曲はテクノっぽい感じ。
いや、良い曲なんですよ。
でもこれってEDMがテーマの作品じゃないの?
広義にはテクノもEDMと呼べなくはないけど。


ラストのサマーフェスでは、DJ機材を横目にこの曲をライブパフォーマンスします。
DJじゃないんかい。

まさかのEDMでもDJでもなくなるという大どんでん返しが待ってました。
しかもライブ中MacBookは真っ暗です。
電源入れ忘れかな?



という感じになかなか突っ込みどころのある映画でした。

途中Dillon FrancisとAlessoとNicky Romeroがカメオ出演しています。
正月の夜中にテレビでやってたら暇つぶしに観ても良いかもねって感じです。