PCDJをやったことのない人には少し分かりづらいかもしれない操作方法である。
過去の記事はこちら→DJ集中講義アーカイブ
エクスターナル操作の「エクスターナル」とは「外部」という意味だが、PCDJにおいて何が「外部」なのかというと、ミキサーのことである。
インターナル操作ではPCDJソフト内の仮想ミキサーをミキサー型のコントローラで操作してミックスするが、エクスターナル操作ではPCの音源を実際のDJミキサーを使ってミキシングする。
基本的な接続例がこちら。
これは筆者の私物である。
少々分かりづらいかもしれないが、使う機材は左にあるPC(ソフトはTraktor Pro2)、その奥にあるのが専用オーディオインターフェース(Traktor Audio10)、画面中央の細長い機材がMIDIコントローラ(Traktor Kontrol X1 MK2)、一番手前がDJミキサー(KORG ZERO4)である。
PC内の楽曲はオーディオインターフェースを経由してDJミキサーに入力される。
オーディオインターフェースによってDeckAをミキサーの1ch、DeckBを4chに入力するよう分岐させている。
コントローラは何をするかと言うと、曲の再生/停止やループ、エフェクト操作をする。
このX1 MK2はジョグダイヤルのないタイプだが、ジョグがあってCDJに似たインターフェースの物も存在する。
このようにミキシングに外部ミキサーを使うため、元々DJセットを持っていた人がPCDJを取り入れるのにちょうどいいし、DJをしている感も強い。
また現場ではクラブのミキサーを使えるため小型のコントローラとオーディオインターフェースを持ち込むだけでよく、インターナル操作時のような大型のコントローラを必要としない。
また特筆すべき点は、MIDIアサインの知識があればほとんどのMIDIコンが使用可能という点である。
写真のX1 MK2はTraktorのために作られた商品だが、他のソフトでもMIDI操作できる。
またKORGのnanoシリーズなど、本来DJ用ではない物も使える。
極端な話だが、PS2のゲームコントローラで操作するDJを見たことがある。
このように、かなり奇をてらった遊び方もできるのが面白い。
注意点として、オーディオインターフェースは使用するソフト専用の物が必要である。
またコントローラが小型である故インターフェース非内蔵の物が多いので、インターナル用のオールインワン型のように、繋げばすぐプレイできるという訳ではないということ。
機材のレイアウトや機能的に、スクラッチ向けではないという点もヒップホップDJにはマイナス点だと言えるだろう。
四つ打ちならばリッチー・ホウティンなども実際に使っている構成である。
初心者にはなかなか取っ付きにくい方法ではあるが、機材の初期投資額はかなり抑えられる。
また荷物も軽めなので現場での機動力もなかなか。
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こちらもコンパクトながら基本機能はしっかり押さえており、ノブやパッドの品質もお墨付き。
■エクスターナル操作のまとめ
・すでにDJミキサーがある場合は初期投資を低く抑えられる。
・ありとあらゆるコントローラを使用可能。
・コンパクトで場所も取らないので、現場でも楽々。
・ミックス主体のDJ向け。高度なスクラッチ等は無理。
・DVSの際の補助コントローラとしても使える。

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