ポスターやトレーラーの時点で色々と突っ込みどころ満載だし正直全く期待しておらずネタとして観てみただけだが、予想通り面白くない作品。
それらしい青春映画っぽい事柄を詰め込んだ挙句、結局何が言いたいの?という感じ。
DJとしての成功を夢見るコールが、ある日サブフロアのDJとして出演したイベントでゲストを務めていた有名DJのジェームズ・リードとたまたま仲良くなり、自宅のパーティーに招かれたりスタジオで共に曲作りをして、Pioneer DJの主催するサマーフェスへ出演するという話。
その中に友情話やら恋愛話やら詰め込まれているわけだが、かなりどうでもいいし感情移入ができない。
まず友情話。
地元の悪友みたいな4人組でクラブイベントの集客で稼いだり、ドラッグの密売で稼いだり、詐欺まがいの不動産屋で働いて稼いだりするのだが、ロクな事してないし「それで?」という感想しかない。
途中仲間の一人がドラッグのやりすぎで死ぬのだが、自業自得。
悲しいとか感動とかいう感情は一切湧いてこない。ご愁傷様。
エンディングではそれぞれ頑張ってるよって姿が映し出されますが、結局クラブのチケット捌きと詐欺不動産屋かよ…っていう。笑えない。
続いて恋愛話。
コールがDJしていたクラブにいた女性に一目惚れするが、実はこの女性はゲストDJのリードのマネージャー(兼ほとんど彼女)。
リードの自宅に出入りする度に顔を合わせるので、無理だと思っていながらも恋愛感情は強まるばかり。
リードに作曲のアドバイスを受けたり、自宅の高級な機材とスタジオを使わせてもらったりした挙句、結局寝取ります。
それを知らずにリードはサマーフェスへの出演を決めてくれたり、ボロいPCを使っていたコールを見かねて新しいMacBookをプレゼントしてくれたりします。
その後当然バレてリードはブチ切れ。
コールはトイレでボコボコにされます。フェスの出演もおじゃん。
しかし友人の死などもあり、心を入れ替えて?謝罪するとあっさり和解。
フェスも出れます。やったね。
って感じのストーリーです。
どこの中学生が考えたんだか。
音楽的な面では、オープニングではJustice VS SimianのWe Are Your Friendsが流れます。
エレクトロの名曲をよくもこんな映画に使ってくれたもんだ。
あとはEDMのそこそこ有名な曲がちょくちょく流れます。
コールが最初にリードに聴かせたデモは割とアッパーなEDMだったんですが、スクリレックスやら何やらのパクリの塊だとダメ出しされます。
そして最終的に完成させた新曲はテクノっぽい感じ。
いや、良い曲なんですよ。
でもこれってEDMがテーマの作品じゃないの?
広義にはテクノもEDMと呼べなくはないけど。
ラストのサマーフェスでは、DJ機材を横目にこの曲をライブパフォーマンスします。
DJじゃないんかい。
まさかのEDMでもDJでもなくなるという大どんでん返しが待ってました。
しかもライブ中MacBookは真っ暗です。
電源入れ忘れかな?
という感じになかなか突っ込みどころのある映画でした。
途中Dillon FrancisとAlessoとNicky Romeroがカメオ出演しています。
正月の夜中にテレビでやってたら暇つぶしに観ても良いかもねって感じです。